素直じゃないあたしを温めて

「でも、カフェで働く事になると思う。……たぶん」


「たぶん?」


「うん。昨日担任に見つかってさ。そしたらカフェはどうだ?みたいな事言われて」


そう言うと、

美砂はケラケラ笑っていた。


「何それー、お姉ちゃんの担任の先生面白いねっ」


「っていうか馬鹿だよ馬鹿。本当に」


「その先生にいつか会ってみたいなぁ……」



また手を動かし始めた美砂は、

笑顔でそう言った。


「面倒臭い、ただの馬鹿教師だよ」


あたしはそう吐き捨て、

制服に着替えようとした。


今の言葉、柳瀬に聞かれたら

たぶん怒るだろうなぁって


そんな事考えてたら、

何だか笑ってしまった。
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