素直じゃないあたしを温めて

「じゃあ、チーズケーキとコーヒーね」


「うん」


そう言って柳瀬から離れた。



あたしは盛り付けを担当している、

木野川さんに

「チーズケーキ一つです」

と、言ってあたしはコーヒーを入れようとした。



チリンチリン


「あ、琥珀ちゃん!あたしが入れるから接客してもらっても良い?」


同じアルバイトの岸本さんが近寄ってきて笑顔でそう言った。


「はい、わかりました」



持っていたカップを岸本さんに渡し、

あたしは入口に向かった。



「おいおいっ、まじでカフェなんて入って来ちゃったぞーっ」


「良いじゃんっ、カフェに可愛い子居そうだし。それが目的だろー?」


「まぁなっ」



見てみると、男子4人が騒いでいた。


・・・なんか、見たことある。

けど、気のせいか。


「いらっしゃいませ、4名様ですか?」

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