素直じゃないあたしを温めて

男4人はドアをあらあらしく閉め、

帰って行った。


「ごめん、お客さん減らしちゃったな」


「・・・ううんっ……」


「さっきあいつらが言ってた事、気にしなくて良いからな」



柳瀬はそう言うと、

あたしの頭に手をポンと置いた。


「わっ、分かってるって!!」


あたしは走ってその場から逃げた。





あああーもうっ、

調子狂う……


何なのよ……なんであんな事まで……


バンッ


「きゃっ!……ごめんなさい」


下を向いて走ってたから前を見てなくて、

誰かとぶつかってしまった。


「あ、拓未くん……」


顔を見上げると、エプロンを付けた拓未くんが居た。


・・・

やっと、休憩終わったんだ。

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