素直じゃないあたしを温めて

「あんた、もしかしてロリコン?あははっ、だからあたしにも構ってたんだ。納得~」


違う、本当はこんな事言いたいんじゃない。

本当は……


「はぁ?意味わかんねぇ。何言ってんの?茂里最近おかしいよ……?」


「しらばっくれんじゃないわよ!!信じてたのに……信じてたのに!!」



あたしは走ってその場を去った。



何で最後まであたしに優しくするのよ。

やめてよ……





ほら。


やっぱり、人間なんて信じても意味無いじゃん。




柳瀬も“あっち”側の人間だったんでしょ?





あたしはこぼれる涙をふくこともなく、

家に走って向かった。
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