嘘つきピエロと彼女





僕はもう一度彼女の手を握る。


「嘘じゃないよ。本当に好きだよ」


「やめてよ」


彼女は顔を違う方向へ向けてしまう。


「好きな人に、こんなことしないわ」


「好きだから、するんだよ」


僕はもう一度、笑顔を作った。





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