【完】校内1のイケメンに恋をした!! 2
……。
「…どうしよっかなぁ…」
…外に出たはいいけれど、何も予定は無いんだよね…。
しかも物凄く暑いし…。
こんな暑いとこに居たら、間違いなく熱中症になると思う。
だからショッピングセンター内の適当なお店に入り、雑貨や洋服なんかを見ることにした。
……。
あちこちのお店をフラフラと見て回っていた時、その人に出会う。
「………」
なんて言うか、その人は…、全然変わんないなぁ…。
「あれ、真由ちゃん。今日は一人?」
…服屋の店員のお姉さんと楽しそうに話してる…と言うか、店員のお姉さんを口説いてたらしいその人がいつもみたいに笑う。
「…何やってるんですか、大雅さん」
…ほんと、この人は変わんないなぁ…。
でもなんか、変わらない大雅さんを見たらちょっとホッとした。
本当に本当にちょっとだけだけどね。
「何って、服屋に来てんだから買い物に決まってんじゃん?」
「…買い物に来てる人が“仕事終わったら遊びに行かない?”とか言います?」
「あはは、聞こえてた?」
「そりゃあもうバッチリと」
…まぁ確かに、デートに誘いたくなるような綺麗なお姉さんだけどね。
その店員さんは私が登場したため、ニコニコしながら頭を下げ、別の場所へと行ってしまった。
「あーあ、せっかくデート出来るとこだったのに」
「はいはい邪魔してスミマセンでしたねー」
「って、全然謝ってる感じがしないけどね。
まぁ真由ちゃんでもいいや、暇なら俺とデートしよ?」
…真由ちゃんでもいいや、って…私はどんな存在ですか。
でもまぁ暇なのは事実だし…一人で居るのも飽きてきた。
「…お昼ご飯、奢ってくれるならいいですよ?」
だからそんな条件を付け、大雅さんと一緒に行くことにした。