【完】校内1のイケメンに恋をした!! 2
「あのっ…沢良木って名前、知ってるんですか…!?」
「うん、知ってるよ。
て言うか真由ちゃんこそ、なんで知ってるの?」
「え? あ…えっと、涼太くんの苗字が、沢良木で…」
と、そう言った時…、大雅さんは僅かに眉を寄せた。
だけどその数秒後、何事も無かったかのように笑う。
「…彼、沢良木っていうんだね」
優しい、いつもの大雅さんと同じ笑顔。
だけどどこか…、本当の笑顔じゃないような、そんな違和感がある。
「…大雅さん?」
そっと名前を呼ぶと、大雅さんはどこか遠くを見ながら笑う。
「……俺たちの知ってる沢良木さんは、学園のアイドルだったんだよ」