【完】校内1のイケメンに恋をした!! 2
「…もっと、話してくれたらいいのにな…」
元カノさんのこと…、それから沢良木さんのこと…もっと話して欲しい。
あんな風に一人で抱え込まないで、何かあるのなら話して欲しい。
「…一人で悩んで苦しむ必要なんて、無いはずなのに」
と、そう言った時。
大雅さんがふっと笑うのが見えた。
「前は真由ちゃんが一人で悩んでさ、それを龍輝が“全部話せ”とか言ってたよね」
「あ…そう、でしたっけ?」
「うん」
……そう言われれば、確かに私、前は一人で悩んで一人で勝手に結論を出したりしてたっけ。
それに対して龍輝さんは「一人で悩むな」とか「全部話せ」とか言って。
でも今は…、と言うかこの件に関しては、立場がまったく逆になっちゃってる。
龍輝さんが一人で何かを思い、私はそれを「話して欲しい」と思ってる。
龍輝さんが何を思ってるのかがわからなくて不安で、怖くて苦しくて、そして切なくて…。
……龍輝さんはいつもこんな気持ちで私を見てたのかな?
「…これから先、どうすればいいんだろう…」
…私、龍輝さんとどう接していけばいいんだろう?