【完】校内1のイケメンに恋をした!! 2
――……。
……。
夕方。
私と大雅さんは、龍輝さんのマンションへと向かった。
理由はもちろん、龍輝さんと話をして、今の状況を脱するため…。
…不安ではあるけれど、このままでは居たくない。
だから久しぶりに龍輝さんのところに来た。
……。
「たーつき!ご飯ご馳走してー」
いつもみたいにドアを開けた大雅さん。
その後ろに続いてドアを抜け、私も部屋の中へ。
…龍輝さんは台所に立ってご飯の準備をしていた。
「大雅ちょうどよかった、天ぷら揚げすぎちまって…って、真由? なんでお前まで?」
「あっ…こんばんはっ…!」
そこに居る龍輝さんはこの前の冷たい感じなんて微塵もない、いつもの龍輝さんそのままで。
私と大雅さんが一緒に居るのを不思議そうに見ている。
「今日デートしてたんだ。ねー?」
ふわり、大雅さんの手が私の肩を抱く。
それを見た龍輝さんは、心底嫌そうな顔をした。
「…デート、ねぇ…」
ジッと私を見つめた龍輝さんは、それ以上何も言わずに元の位置で天ぷらを揚げる作業に戻った。