【完】校内1のイケメンに恋をした!! 2
コンコン
と窓が叩かれる。
「えっ…」
た、大雅さん…!?
なんで…て言うかここ、2階っ…!!
「大雅さん!? どうしてっ…!?」
慌てて窓を開くと、大雅さんはいつもと同じ顔で笑って部屋へと入る。
直後に、もう一人…。
「こんばんは」
…朔也さん…。
「…どうして、二人がここに…」
意味もわからず二人を交互に見ると…、朔也さんがふっと小さく息を吐いて、1歩近付く。
「あんな風に言われたら、放っとけるはずがない」
「…っ……」
…朔也さんの手が、頬に触れる。
「何かあったなら話して。
龍輝に何か言われた?それとも、何かされた?」
ドクン ドクン ドクン....
手が、頬から唇へ…――、
「…朔ちゃん」
――…触れる前に、大雅さんの声で動きが止まる。
「それ以上は、やめといた方がいいよ」
大雅さんは、凄く穏やかな声だった。
だけど何故か、背中の辺りがゾクリとするような…、不思議な空気を醸し出している。
「……ごめん」
大雅さんの言葉に朔也さんはすぐさま離れ、そのまま壁に寄り掛かる。
「それで、何があった?」