【完】校内1のイケメンに恋をした!! 2
何事も無かったかのように、いつものクールな朔也さんがそこに居る。
「何があった?」
「………」
…ただひたすらに、私の言葉を待つ朔也さん。
と、その時…――。
「沢良木 涼太」
「――…っ……」
ふいに出たその名前に体が反応する。
……その名前を出したのは、大雅さん…。
「やっぱりアイツか」
口元に笑みを浮かべ、大雅さんはどこか遠くを見た。
「…なんで…」
…なんで、涼太くんのことを…?
と、そう言う前に大雅さんが先に言葉を出す。
「龍輝とのことなら、真由ちゃんはきっと話す。
そう思っただけだよ」
相変わらず遠くを見つめたままの大雅さんは、その場にゆっくりと腰を下ろしてから天井を見上げた。