【完】校内1のイケメンに恋をした!! 2
「んで、龍輝にはまだ話してない?」
「あ…はい…連絡が、取れなくて…」
「あー…うん、今日は連絡が取りづらいみたいだね。
俺もさっき電話したけど電源オフだった」
…やっぱりまだ、繋がらないんだ…。
「…まぁ、話さない方がいいんじゃない?
コトによっちゃあアイツ、ぶちギレて沢良木 涼太を殺すかもしれないし?」
「………」
…けらけらと、怖いことをサラリと言う大雅さん。
朔也さんがそれを制し、僅かに息を吐いた。
「…それで、その沢良木 涼太に何をされたの?」
「え…と…」
「うん」
…もう黙っとくなんて出来なくて、震える声ですべてを話していく。
そして、話し終えた時…――。
「…ったく、沢良木ちゃんはやることがガキだねぇ」
――…大雅さんが、くつくつと笑って髪をかき上げた。