【完】校内1のイケメンに恋をした!! 2
理由(わけ)
――……。
……。
その後、私たちは龍輝さんのマンションへと移動し、そして冷たいコーヒーを飲みながら色々な話を聞いた。
「まず、沢良木 涼太のことだけど。
アイツには俺の想いを全部言って、そんで納得してもらったから多分もう大丈夫」
龍輝さんの、想い…。
…龍輝さん、涼太くんにどんなことを話したんだろう?
「あの…涼太くんになんて言ったんですか?」
「秘密」
「えー…?」
…ここまで言ったのに秘密なの?
それって、すっごい気になるんですけど…。
「絶対に秘密?」
「うん」
「…ケチ」
「ケチでもいいよ」
…うー…全然話してくれそうにない…。
「気になるなぁ…。
あ、もしかして私には言えないような変なコトを言ったんですか?」
「馬鹿、そんなんじゃねーよ。
俺がお前をどのくらい想ってるかとか、そういう話だよ」
「…じゃあ話してくださいよー」
「やだ」
「…意地悪ー」
プクッと頬っぺたを膨らませた時、龍輝さんが、ははっと小さく笑った。
「お前には言わねーよ。今はまだ、な」
「えっ?」
言いながら、龍輝さんが立ち上がる。
そして…――、
「…へ?」
――…何故か深々と頭を下げた。
「何も言わずに離れて悪かった」