【完】校内1のイケメンに恋をした!! 2
――……。
……。
その2日後。
龍輝さんの部屋に龍輝さん以外のメンバーが集まり、ご飯を食べている。
と言うか…男の人はお酒を飲んでいる。
「あー…龍輝の料理が恋しいなぁ」
大雅さんがそう言いながら見つめる先には…、私と優ちゃんが作ったおかずが並んでいる。
「文句があるなら食べなくていいですよ?」
「別に文句じゃなくてー、ただ“恋しー”って言っただけだよ。
二人の手料理、美味しいよ? この焦げ具合が最高だねぇ」
「もー…、全然誉めてないじゃないですかー」
と、怒ったように頬っぺたを膨らます優ちゃん。
それを見た大雅さんは、おかしそうに笑っておかずをつまんでいく。
「ねぇ、たまには二人も飲んだら?」
「お酒?」
「そー。んで、酔ったところを襲いまーす」
「…あのー、大雅さん?もしかしてもう酔ってます?」
「うん、キミに酔ってる。なんちゃって?」
……うわー、完全に酔ってる…。
「真由ちゃん気を付けなー?
そいつ、酔うと誰彼構わずキスしまくるから」
「え!? そうなんですか!?」
「そーそー、いわゆるキス魔な」
…健吾さん、そういうことはもっと早くに言ってください…!!
「ちょっと健ちゃーん、誰彼構わずって失礼じゃない?
俺だって相手選んでるよ? ねぇ朔ちゃん?」
「…つまり俺はお前に選ばれたわけ?」
「うん、朔ちゃん大好きー」
「…近づくな馬鹿」
……あはは。
朔也さん、もう被害に遭ってるんだ…。
…うん、とりあえず大雅さんにはあんまり近づかないようにしておこう…。