【完】校内1のイケメンに恋をした!! 2
「アイツは昔から変な奴…っつーかムカつく奴だったよなぁ。
人が真面目に話しても“ふぅーん”とか“へぇー”で終わるんだもん、なんじゃそりゃー!!ってずっと思ってたわ」
健吾さんの言葉に朔也さんが同意し、私が笑う。
龍輝さんって、やっぱり昔から変な人だったんだなぁ。
…なーんて本人に言ったら怒られるだろうけど。
でも、私の知らない龍輝さんの話が聞けるのは嬉しいし、楽しい。
「皆さん、本当に仲が良いんですねー」
「…って、俺アイツの文句言ってんだけど?
それを聞いて“仲が良い”って思うかー?」
「でも、文句言いつつ一緒に居るんですもん、仲が良いってことですよね?」
「…んー、まぁそうなるのかなぁ。
よくわかんねーけど、一緒に居るんだからそうなのかもな」
ふっ、と笑う健吾さんを見て、朔也さんも小さく笑う。
それから健吾さんは、何かを思い出したかのように天井を見上げた。
「そういや昔、龍輝と大雅が大喧嘩したことがあったなぁ」
「え?あんなに仲の良い二人が?」
「そ。中3の時だったかなぁ。
何で揉めてたんだっけ?」
視線を向けられた朔也さんが、またさっきと同じように笑う。
「それは…――、」