【完】校内1のイケメンに恋をした!! 2


「アイツは昔から変な奴…っつーかムカつく奴だったよなぁ。
人が真面目に話しても“ふぅーん”とか“へぇー”で終わるんだもん、なんじゃそりゃー!!ってずっと思ってたわ」


健吾さんの言葉に朔也さんが同意し、私が笑う。

龍輝さんって、やっぱり昔から変な人だったんだなぁ。
…なーんて本人に言ったら怒られるだろうけど。

でも、私の知らない龍輝さんの話が聞けるのは嬉しいし、楽しい。


「皆さん、本当に仲が良いんですねー」

「…って、俺アイツの文句言ってんだけど?
それを聞いて“仲が良い”って思うかー?」

「でも、文句言いつつ一緒に居るんですもん、仲が良いってことですよね?」


「…んー、まぁそうなるのかなぁ。
よくわかんねーけど、一緒に居るんだからそうなのかもな」


ふっ、と笑う健吾さんを見て、朔也さんも小さく笑う。

それから健吾さんは、何かを思い出したかのように天井を見上げた。




「そういや昔、龍輝と大雅が大喧嘩したことがあったなぁ」

「え?あんなに仲の良い二人が?」


「そ。中3の時だったかなぁ。
何で揉めてたんだっけ?」


視線を向けられた朔也さんが、またさっきと同じように笑う。




「それは…――、」

< 73 / 95 >

この作品をシェア

pagetop