【完】校内1のイケメンに恋をした!! 2
「密室に俺と二人きり」
「あ…」
…そっか、みんな帰っちゃったから、このままだと私と朔也さん二人きりに…。
「それって、結構まずいだろ?」
「…はい」
「何もするつもりは無いけど、でも“何も無かった”と言える自信も無い。
だから今日は帰るよ」
「……はい」
…ひらひらと手を振った朔也さんは、そのまま振り返ることなく部屋を出ていった。
…いつも一緒に居るから、つい忘れてしまうけど。
でも…、
“……今でも俺は、真由のことを想ってる。”
…朔也さんは、私を好いてくれてるんだよね…。
「…私、最低だ」
…朔也さんの気持ちを知ってるのに、それなのに私は「友達」としてそばに居る。
…友達以上として朔也さんを見ることは、出来ない…。
「……私と朔也さんは、この先もこのまま生きていくのかな…?」
…朔也さんは何事も無かったかのように私を見て、
私は朔也さんの気持ちに気付いてないフリをして、龍輝さんと笑ってる…。
…このままでいいの?
ううん…、いいはずないよ…。
「……だけど私には、何も出来ない…」