【完】校内1のイケメンに恋をした!! 2
中学の時よりもちょっとだけ背が伸びて、髪の毛も前より茶色っぽくて、耳にはピアスがついていて。
服装は相変わらず派手で、同じように派手な格好の男の子二人と共に私を見る。
「へぇー…友達と来てたんだ? て言うか彼氏さん?」
そう言った涼太くんの視線の先に居たのは…、
黒髪メガネの朔也さんだった。
「………」
朔也さんは黙ったまま涼太くんを見つめ、そして何事も無かったかのようにお茶を口に運ぶ。
……涼太くんは、そんな朔也さんを馬鹿にしたような目でふっと笑った。
そして…、私にそっと顔を寄せる。
「あんな男やめて、また俺と付き合わない?」
「…っ……」
「お前がこんなに可愛くなるなんて思ってなかったよ。
俺とやり直すこと、考えといて?」
ゾク....
ニヤリと笑う涼太くんに妙な汗が流れ、背筋が冷たくなる。
…コイツ、なに言ってんの…?
クリスマスの日、私になんて言ったか覚えてないわけ…?
“俺、処女としてみたかったんだよねぇ。
だからお前と付き合ったのにさぁ、ヤらせてくれないんだもん。
で、もう他の女見つけたからお前要らねーわ。”
……私は「処女」だから選ばれて、そして「ヤらせてくれない」って理由で別れを切り出してきたのはアンタでしょ?
“お前がこんなに可愛くなるなんて思ってなかったよ。”
…なんなのよ、それ。
私って、なんなの…。