レミリアの一夜物語
小さな小屋が二人の部屋だった。
朝は二人で眠り、夕方起きるとコウはレシェフに、エンはネイトについて行って生活の営みを学び実践する。
ご飯はレシェフ達の家にお邪魔して一緒に食べる。
穏やかで、それでいて最も充実した日々をエンはとまどいつつも楽しく過ごしていた。
オシリスは成長し、幼いながらも賢く自立心のある少年となっていた。
ある日、エンが起きるとコウは既に部屋から出ていた。
眠い目をこすりながら自分の方が寝坊助になってしまったと苦笑する。
「エンっ」
オシリスがエンの部屋に入ってきた。
コウやエンにもよくなつくオシリスは二人にとっても自分の子供のような存在に思えていた。
それくらい、自分たちの心の奥にまでその存在は入り込んでいた。
「母様がそろそろだけど、エンも行く?って」
エンは何のことかと尋ねようとして、そして昨晩のことを思い出した。
ここしばらく雨が降らず、湖もだいぶ水位が下がってしまった。
このままだとこの小さなオアシスは失われてしまうほど危険な状態にあるという。
しかし、このオアシスには呼び巫女がいる。
雨乞いをして、雨を降らせる巫女だ。
その巫女こそネイトだった。
昔、今のようにオアシスに水が失われそうになったとき、ネイトは今まで隠していた「魔道種」ということさえ露わにして水を呼んだ。
魔道種はこの辺りでは恐れられ、忌み嫌われていう。
その緋色の瞳をさらしてまでネイトはオアシスを救った。
そのあと、オアシスの中は混乱状態になった。
魔道種を嫌う者、オアシスの危機を救ったネイトをかばう者、そしてネイトを神聖視した者。
最終的にオアシスの人々はネイトのことを「魔道種」ではなく、「神に仕える者」として見た。
そしてネイトは呼び水の巫女となった。
そして、これから「儀式」と呼ぶ雨乞いをネイトが行う。
ネイトはそれにエンを誘ったのだった。
朝は二人で眠り、夕方起きるとコウはレシェフに、エンはネイトについて行って生活の営みを学び実践する。
ご飯はレシェフ達の家にお邪魔して一緒に食べる。
穏やかで、それでいて最も充実した日々をエンはとまどいつつも楽しく過ごしていた。
オシリスは成長し、幼いながらも賢く自立心のある少年となっていた。
ある日、エンが起きるとコウは既に部屋から出ていた。
眠い目をこすりながら自分の方が寝坊助になってしまったと苦笑する。
「エンっ」
オシリスがエンの部屋に入ってきた。
コウやエンにもよくなつくオシリスは二人にとっても自分の子供のような存在に思えていた。
それくらい、自分たちの心の奥にまでその存在は入り込んでいた。
「母様がそろそろだけど、エンも行く?って」
エンは何のことかと尋ねようとして、そして昨晩のことを思い出した。
ここしばらく雨が降らず、湖もだいぶ水位が下がってしまった。
このままだとこの小さなオアシスは失われてしまうほど危険な状態にあるという。
しかし、このオアシスには呼び巫女がいる。
雨乞いをして、雨を降らせる巫女だ。
その巫女こそネイトだった。
昔、今のようにオアシスに水が失われそうになったとき、ネイトは今まで隠していた「魔道種」ということさえ露わにして水を呼んだ。
魔道種はこの辺りでは恐れられ、忌み嫌われていう。
その緋色の瞳をさらしてまでネイトはオアシスを救った。
そのあと、オアシスの中は混乱状態になった。
魔道種を嫌う者、オアシスの危機を救ったネイトをかばう者、そしてネイトを神聖視した者。
最終的にオアシスの人々はネイトのことを「魔道種」ではなく、「神に仕える者」として見た。
そしてネイトは呼び水の巫女となった。
そして、これから「儀式」と呼ぶ雨乞いをネイトが行う。
ネイトはそれにエンを誘ったのだった。