R〇B〇T…?
うるさいロボット
「……様、……ルト様……」
(うーん……うるさいなー、もう少し寝かせろ……)
「ハルト様、起きてください」
「んー……あと5分……ス--……」
まだ全然起きてない頭でそう言ったのではなく、無意識に口がそう喋った。
俺のいつものお決まりの台詞。
これで使用人達はみんな諦めて戻っていくから、無意識にこの台詞がでるようになってしまった。
そんな俺に起こしにきた誰かは容赦無く……
「ダメです。起きてください」
そう言って俺から布団を剥ぎ取った。
「〜〜〜何すんだよー!さみぃな」
まだ肌寒い時期に、この仕打ちはきつい。
お蔭様で一気に目が覚めた。
「早く起きてください。朝食に遅れます。」
布団を持って見下ろしているのはユカだった。
「ってお前かよ。本当にいるのかよ」
つい数時間前の出来事がすべて夢であって欲しかった……。
「お前ではありません。ユカです」