R〇B〇T…?


(なんで俺が嫌いなものを食べないといけないんだ!)



「こんなの俺は食わねえぞ!!サラダも牛乳もさげろ」


「わがまま言わないでください」


ユカがそういいながら俺のすぐ横までやってきた。


「野菜も牛乳も体にいいんですよ。その怒りっぽいのもカルシウム取らないからです」


相変わらず、無表情のままのユカ。
カチンとくる言い方してくる。


「うるさい!!一言多いんだよ!!それよりいつものメニューの、ロールパンとスクランブルエッグを持って……」


最初は怒鳴っていた俺だが、腕を組み仁王立ちするユカのただならぬオーラに、何も言えなくなった。


「……今日のお食事はこのメニューです。つべこべ言わずに食べてください」



(こいつ……こえー!!目力ハンパねえ)
(逆らったおっかなそう……!!)



実際、ロボットの力に人間が敵うわけがないのは十分わかっている。


いつだったか、ナミサンがひとりで、どでかい機械を軽々と持ち上げている姿を、見たことがある。

親父の仕事で使ってる機械らしく、500kgは軽く超えているだろう……。


それを見たときは流石に恐ろしかった……。


いつもにこやかで怒ったことがないナミさんだけど、怒らせてしまったら俺の命はない!!

そう思った。


その一週間は恐くて、ナミさんや他のロボットを避けていたほどだ。


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