R〇B〇T…?


大きめの木に登り、そこで寝るのが好きな俺は、その場所へ向かう。



すると途中、地面にしゃがみこむ人影に気がついた。



「ん?誰だこんなところに」


(中庭は滅多に人が来ることはないはずだけど……)



誰かと思い、近づいていくと、



「げっ、ユカ……」


しゃがみこんでいた人影とは、ユカだった。


俺の言葉に気がついたのか、ユカはしゃがんだまま視線を地面から俺に移す。


「ハルト様……」



(勘弁してくれよ、ユカを避けてここに来たようなもんでもあったのに……)



「なんでユカがこんなとこにいるんだよ……」


あからさまに大きくため息をつき、ユカに問いかける。



すると、ユカがどこか気まずそうに言った。


「……道に迷ってしまいまして」


「……え?」



家の中で道に迷った?

確かにこの家は結構広い。でも……



「……ぷっ」



(やばい、あのユカが、迷子!?)


「あはははー」



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