R〇B〇T…?
「…………」
笑ってる俺を、ユカは黙って見つめてる。
それでも笑ってる俺にユカが言った。
「そんなに笑うことでしょうか……」
そういうユカはいつも通り無表情だが、どこかムッとした表情を取る。
(お、なんだ。やっぱり普通に表情出すじゃねぇか)
「あー!久しぶりにあんなに笑ったぜ」
疲れた俺は、しゃがみこんでいるユカのそばに寝そべった。
草花の生い茂っているその場所はなんとも心地のいい匂いが漂う。
「お前……じゃなくて、ユカでも道に迷ったりするんだな」
そういって、また少し笑いがこみ上げてしまいクスクスと笑う。
「私も完璧ではないので道くらい間違えますよ」
相変わらず無表情な感じで言う。
だがよく見てみると、表情がないように見えるだけで、微かに表情が現れていることがわかる。
なんだか動揺してるように見えるのは気のせいだろうか。
そんなことを思いながら見つめていると、ユカは地面に咲いた花を見つめていた。
「ここには、こんなに沢山の花が咲いているのですね……」