R〇B〇T…?
「ハルト様。講師の方がお待ちですよ。早くなさってください」
そう言って俺の腕を引っ張りあげる。
「お……わっ!!」
すごい力で腕を引っ張られ、無理やり起こされた。
相変わらずすげえ力だ。
(……前言撤回)
(やっぱりコイツは口うるさいただのロボットだ)
「あーーー、くっそ!わかったよ!」
チッと舌打ちをして、仕方なく立ち上がった。
「私は道がわからないので、ハルト様お進みください」
なんだか開き直ったようなその発言にむっとくる。
なんだよ!さっきは、少し可愛い……とか思ったのに。
(憎たらしい!)
しかも、道がわからないだなんて、親父にこの家の地図プログラム入れてもらってないのかよ。