R〇B〇T…?
「ったく、親父にこの家の地図頭にいれてもらってないのかよ。親父に頼んどけよな」
そう言い放ち俺は仕方なく、ずかずかと歩いていく。
(……ん?まてよ)
これからあの中庭はユカが手入れをするわけで……。
(だとしたら、俺のサボリスポットが………)
そう考えると、俺は立ち止まり、固まってしまう。
「……?ハルト様、急いでください。」
「……最悪だ」
思わず呟いてしまったその言葉に、ユカの頭にはハテナが浮かんでいた。
(俺は馬鹿なのか)
ユカから逃げられる自分のサボりスポットを自分で手放してしまったのだ。
「……はぁーー」
まだまだこれから、ユカの口うるさい日々が続くのだと思うと、ため息がこぼれていった。