R〇B〇T…?
慌てるロボット
ユカに中庭の手入れを頼んでから数日たった。
ユカのおかげで、雑草や枯れ草だらけだった中庭も、今じゃすっかり綺麗になっていた。
(俺の世話を焼いていないときは、大抵ここに来て手入れをしていたからなぁ)
手入れをしているユカを見ながらそう思った。
部屋にいればいいものの、空いてる時間はやっぱりここに来てしまう俺。
必然とユカとの時間は増えるわけで、なんだかんだでほとんど顔を合わせている気がする。
暇なのもあるけど、やっぱり俺の中ではかなり気に入っている場所なんだなと、今更思う。
……それだけだよな。わざわざユカがいるのに、こんなところに来るのは。
言い聞かせるようにそんなことを思いながらちらりと横目でユカを見ると、花壇に花を植えている最中だった。
相変わらず無表情に見えるが、どこか楽しそうに花を植えているユカに、思わず口元が緩んでしまったことに気がついた。