R〇B〇T…?


(……っ)



そう思うと急に胸がうるさくなる。
顔にも熱が集中するようだ。



(おいおい…相手はロボットだぜ?)
(何意識してんだよ……)


(……意識してる…?まさか…)



そんなことを考えた自分に驚きながら、その考えを振り払うように顔を横にふった。



いつの間にかこちらを見つめていてらしいユカが、不思議なものを見つめるような視線で問いかける。




「……なにをしているんですか?ハルト様」


「い、いや……なんでもな……うわっ!!」





突然話しかけられたことにびっくりし、バランスを崩しかけ木から落ちそうになる。


(やべっ……!)



「……!ハ、ハルト様」



驚いたように声をあげ、ユカが慌てた様子でこちらに向かってきた。





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