R〇B〇T…?
恥ずかしさに視線をそらしている俺とは別に、ユカはどこか落ち着かないように慌てているようだった。
「いけません。顔も赤いですし強く打ったのかも…顔から落ちたので首だって痛めているかもしれませんし」
「平気だって、どこも大して痛くねえよ」
(顔が赤いのは恥ずかしいからだよ、お前のせいだっつうの!)
そう思いながら真っ赤な顔を隠すようにユカに背を向ける。
それでもユカは食い下がらずに顔を除き込み手を伸ばしてきた。
顔や首のあたりに冷たい手の感触が伝わってくる。
「大丈夫と思っていたつもりでもどこか悪くしてるかもしれません。」
(なにまたドキドキしてんだよ!)
ますます顔を赤くする俺は、胸の高鳴りを恥ずかしさのせいだと誤魔化した。
「いいから、本当に大丈夫だって」
(これ以上大袈裟にするなよ、余計に恥ずかしい…)
そう思いながら俺は心配そうに触ってくるユカの手を振り払うように背を向け直した。
「大丈夫じゃないんです!!!」