R〇B〇T…?
(まぁ、あんなロボット作っちまうんだから、すごいよな)
そんな凄いロボットを造る親父は研究所の一番偉い奴。
つまり金持ちなわけだで。
家だって広すぎるだろってほど広い。
(だが、どんなに凄かろうが、偉かろうがうるさいもんはうるさいんだ)
俺が考えてる間にもジージーとうるさい音はなりやまない。
親父の部屋のドアをノックなしに勢いよく開けた。
――バン!!
「おい親父!何時だと思ってんだよ。うるせえな!」
勢いよく開いたドアと、俺の怒鳴り声に反応して、中にいた二人がこちらを向いた。
親父と…もう一人。
作業台の上に足を伸ばして座っている、俺と同じ18か19歳位の女。
来ている服はよれて綺麗とは言えないものの、
茶色くて長い髪、白い綺麗な肌、目も髪と同じ茶色いクリッとした瞳で、まさに美少女。
少し見とれてしまうほど、素直にその容姿を可愛いと思った。
いや、誰がみても十中八九可愛い、美人だというだろう。
「ハルトじゃないか。悪い悪い、ちょっと修理してたもんでな」