エンドレス
作戦開始
綾のアドバイスは まず池尻くんをこっちに振り向かせるために気のあるようなないような素振りで接すること…

って わかんねーよ
だいたい 気のあるようなないような素振りってどうすりゃいいの?

第一 あたしそんな経験すらないんだよ…

一度も告白なんてやったことないし…

あたしも綾みたいな美人に生まれてたらこんなに悩まなくて良かったのに…

あ~ 何だか暗くなってきた…

でも よし!
明日からさっそく実行するぞ!

ガンバレ 麻里!!

と 思いながらあたしは眠りについたのでした…


翌朝 まず遅刻しないように早起きして朝シャン 念入りにメイクした

あくまで基本はナチュラルメイク
でも今日はアイメイクはバッチリした!
そして駆け足で学校に向かった!

「何だ 岡田?
今日はやけに早いじゃないか?
こんなにいい天気なのに 雨なんかふらすなよ?」

野本のイヤミったらしい暴言なんか無視!

いざ 勝負をかけて出陣!

て そんなにカッコ良くないけどね…

あたしはダッシュで二階に駆け上がり席に着いた!

息が荒い!
心臓なんてもうドキドキ!

それでも気合いをいれて池尻くんの席に目をやった!

あれ? 変?

池尻くん まだ来てないな?

いつもならとっくにきているはずなのに…

そうこうしているうちに始業の合図のベルが鳴り 担任の田中が教室に現れた …

その頃になっても池尻くんは来なかった…

田中が出欠を取り始めた…

そして

「以上 っと 池尻だが風邪で休みだと連絡があって当分来れないそうだ」

え~~なんで~?
どうして~?

初日からこんな結果に…
なんてツイてない…
まさか ずっとこうじゃないよね?

あたしはかなり心配になってきた…

もし…
神様がいるのなら 早く池尻くんの風邪が治ってでてくるようにしてください!
あたしは真剣にいのったのだった…
< 6 / 13 >

この作品をシェア

pagetop