始まりはあなたの奏でる音。
かぁぁぁぁ〜///

うわっ!
何言ってんの!?
私!

「……。」
「あのぉ…慎哉くん?」
「……。」

私が声をかけたのに、慎哉くんは顔を背けながら手を口に当てたまま動かない。
私は気になって慎哉くんの顔を覗き込もうとした。

「慎哉くん?」
「うわっ!だめ!今俺の顔見んなぁ!」
「どうしたの?」

私は慎哉くんの耳が真っ赤になっていることに気づいた。

わっ…
真っ赤だ。

私は慎哉くんの耳を触った。

「何!?」
「や、慎哉くんの耳が…真っ赤になってた…から…。」

慎哉くんの顔…真っ赤だ。
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