始まりはあなたの奏でる音。
「あの…ほら、あ!今こち向いた人。」

どくん!

あ、あの人…

「ベースの人だ。」
「え。マジ?」
「うん。」

あの人…一真くんと友達なのかな?
だとしたら…

「紹介してもらいなよ!」
「え。」

姫が私の心を察したかのように言い出した。

「こんなチャンス二度とないかもしれないんだよ!?」
「…そ、だよね。」
「行こ!」

私は姫に連れられて一真くんがいる運動場に向かった。
< 6 / 19 >

この作品をシェア

pagetop