きみの隣で
タイトル未編集
no.1
少しずつ前に進み始めた私は、
多分一生で一番楽しいと思われる
高校生になりました。
ぽかぽかした日差しが心地よくて
また寝そうになりながら
ゆっくり初めての通学路をあるいて
やっと到着-。
「はぁ、やっとついた!」
思わず声に出てしまった。
少し後悔していると後ろから笑い声が・・
「もう、ナオってば~!!」
振り向くとくすくす笑って少し馬鹿にする女の子。
彼女は
大野 杏
小学からの付き合いです。
「なにも笑わなくても…」
そんな何気ない会話をしながら初めてのクラスに向かった。
「あ!!!!」
と杏ちゃんが声をあげるから私も同じ方向をみると
クラス表が貼られていた。
「ナオ!同じクラスだよ-。」
「やった~!」
スゴク嬉しい。これから良い高校生活を送れそう。
教室の中は皆が笑顔で雰囲気がとても良いクラスだと思った。
私の席は…
あ!窓側の一番後ろだった。
あまり大きな音を出さないようにゆっくり席にすわって
周りを見渡すと-
杏ちゃんは結構遠くにいた。
ちょっと残念だけど、しかたない。
クラスが一緒なだけ良いほうだ…
しばらくたって、先生が入ってきた。
「こんにちは-。」
明るい声で優しそうな女の先生だった。
ん?そういえば私の隣の人がまだ来てない。
誰かはわからないけど、大丈夫かなぁ?
そんな事をぼけ~と考えてると、
ガラガラッ!!!
「すいません。遅れました。」
入ってきた男の子。
髪は少し長めでふわふわしてる。
顔も整っていて
第一印象はかっこいい人だった。
その子は急ぎ足でこっちに向かってくる…
そして、私の隣の席にガタッと座った。