プレイボール~始まりの合図~
「よし。じゃあー母さんが待ってるし、早く帰るか。」



車のドアを開けエンジンをかけた父さん。



「誠。早く乗って。帰るぞー。」



「あっ。ごめん。」

僕は、さっきまで居た野球場をずっと眺めてた。



「さぁー帰るか。」


「うん。父さん…誕生日プレゼント、もう一つお願いしていい?」



僕は、そう言って車に乗り込んだ。



「プレゼント?…何か欲しいもんでもあるのか?」



「うん。野球…グローブが欲しい!」



「グローブ?…良いよ。」



父さんは笑って答えた。



「ホント?やったー。」



僕は、とても嬉しかった。



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