プレイボール~始まりの合図~
しかし、
そんな白熱した投手戦がいつまでも続くはずがなかった。


なんでもない守備のミスから僕は、脆く崩れさっていく


4回の紅組の攻撃で事件が起きた


1人目をなんなくアウトを取って、2人目の時、ボールがフラフラと外野に飛んだ

いつも余裕で捕っていた打球が、無情にも外野手のグローブを弾きボールが地面に落ちた


「えっ!?」

まさか落とすなんて・・・

落胆の表情を隠せないまま、次のバッターにボールを投げた


【カキーン!!】


ボールは良い音を残し、青い空へと消えていった


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