わたあめ系彼氏。


気づけばそう叫び、私は教室から走り出していた。



――バタンッ

屋上のドアを閉めるとその場に崩れ落ちる。
こんなはずじゃなかったのに、
新しい自分への、第一歩だったのに。

なんで、こうなんのよ。


上を見上げると、群青色の空。
そういえば3ヶ月前、何もかもに耐えきれなくなってたどり着いたのもこの屋上。

今日の空色も3ヶ月によく似ていて、残酷な程綺麗だった。



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