わたあめ系彼氏。




「今から落ちてやるっ!次邪魔したら、お前も巻き込むからっ!!」

笑顔の彼にむかついて、余計決意が強くなる。


――――死んでやる。



こんな状況見られても、悲しい顔ひとつされない私なんて、



この世には必要ない。



私は再びフェンスに向かう。
背中には、まだこの場を離れない彼の気配を感じられた。



「逃げてんじゃねえよ、現実逃避女」



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