わたあめ系彼氏。


「ただし、条件付き」



彼は私の頬を両手で優しく包んだ。
慣れた手つきの彼に赤面している自分が、なんだか凄く悔しい。



「南波亜美ちゃん。君が俺の彼女になってくれるならね」


そう言うと、彼は私に更に近づいた。
少しでも前に倒れれば、唇に触れてしまいそうなくらいの距離。


彼女か。なんだ、彼女ね。って


「はああああああい!!?」

彼女?何言ってんだこの人!



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