わたあめ系彼氏。




―――始まりは2週間前。


今日こそ、負けない。
あの頃の私じゃないんだ。

そう心に強く決め、教室のドアを開けた。

突き刺さる冷たい視線。雰囲気。
一瞬静まった教室はすぐに元のにぎやかな話し声に変わる。



…これでいい。



誰にも相手にされなくていい。
あんな思いをするくらいなら、1人で過ごしていた方がまし。



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