わたあめ系彼氏。




そう、思っていたのに。


「おい、南波亜美」

席について早々名前を呼ばれる。
私の席の前に、数人の女子が立ちはだかる。


「どの面下げて学校来てんだよ?まさか、自分のやったこと、忘れた訳じゃねえよな?」


ド派手な髪色にバサバサのつけまつげにパンダのような真っ黒の囲み目。
この学校のギャル集団だった。



関わりたくない。

私は鞄を開けて、一限目の準備をし始めた。



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