セレステ・チャイルド
私は北海道に住んでいた。


親は離婚の理由を私に詳しく話さなかったので 私もつけこんで聞く事はしなかった。


私と、年毎の弟二人は母親に連れられ、千葉にある母親の実家に住む事になった。

つまり 私達は、私の おばあちゃんの家に引っ越して来たのだ。

北海道の友達と離れるのは辛かったが
もう、そうも言ってられない。

今日から千葉で学校生活を始める。

私は北海道では見なかった蝉の死骸が何体も腹を見せて道端にごろりと落ちているので、見慣れない光景に身震いした。


…新しい学校で、友達はできるだろうか。


不安と暑さで 少し吐き気がした。


でも引き返せない。
どんなクラスに当たったとしても、今日から通わなければならないのだから。

そうして色々と考えてるうちに、

学校に到着した。
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