恋愛教習所


*****


「そっか。そんなことが…」


2人は真剣に聞いてくれた。
しっかり目をみて。


「だからさ、私、嫌われちゃったんだよね。」



「侑那…。」



無理に元気に言う。




「もういいの!これ以上迷惑かけたくない。

私が悪いんだ…。


私の気持ちなんて大隅君にとって
迷惑なんだよ、きっと。


だから目も合わせてくれない。




これ以上俺につきまとうな、って
言われてるようなもんじゃん?」




ああ、ばかだ私。
こんなこと言って自分でむなしくなってる。

だって、あと1回でも瞬きしたら
涙がこぼれそう。




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