恋愛教習所


「侑那、あのね。」


コクリと頷く。



「大隅君だって好きで侑那を
避けてるはずないんだよ、きっと。」



ばっと顔を上げる。
今、芽衣ちゃん何て?

だって私は大隅君に嫌われて…




「大隅君言ってた。

坂下はすげーやつだ。


俺の暴言にだって負けてねえ。


俺、この映画上手くいきそうな気がする。


って。



盗み聞きだけど、大隅君は確かに
マネージャーに話してたよ。」






嘘でしょ…

ありえない…。

あんなに私のこと悪く言っておいて
裏では認めてくれてたってこと?



そんなのって、ないよ…



ずるいよ、大隅くん。


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