恋愛教習所


大隅君は座っている私の前にしゃがみ
私の頭をくしゃくしゃに
撫でていた。



「えっ…」


「あのさぁ、俺だって褒めるよ?

怒りたくて怒ってんじゃねえんだからさ…」



なんだか今日の大隅君は様子が
おかしい。

だって私に優しい…。



「今までちょっと言い過ぎたな…



悪かった。


だからな、もう泣くな?」



< 46 / 131 >

この作品をシェア

pagetop