意地悪な彼氏




「この度、副担任になりました、平田響です。今年で28歳なんですがよく高校生に間違われるのが悩みです。橘先生がとても口うるさい方なので私は、逆にみんなに優しく接したいと思います。」



シゲ先生は目を見開いて驚いている。



「ひーちゃんまさかの毒舌?」



そう、クラスの誰かが言うと“そんなことないよぉ”とニコッと笑いながらひーちゃんは言った。でも目は笑っていない。



一番怒らせてはいけないのはひーちゃんの放火もしれない、と誰もが痛感した瞬間だった。



「え、えーっと…みんなの自己紹介は明日やってもらうことになってるから。」



「今日は、寮の鍵を渡したら放課となっている。今から鍵を渡すぞー。」



どうやら、面白いクラスになりそうです。




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