意地悪な彼氏
「「あっ」」
結衣と私の声が重なった。柳君と蓮光寺君が隣の部屋からでてきたのだ。柳君たちは501号室だから隣なのだ。
「お、ナイスタイミングー♪」
出てきた二人の私服姿は、どっちも格好良かった。
柳君は、ジャガドーデザインのインナーにカーキのミニタリージャケットでデニムを腰ではいている。
蓮光寺君はボルドーのシャツの上にグレーのチャックのピーコートを羽織っていてボトムスはベージュのチノパン。
2人とも大人っぽくて何かの雑誌から抜け出してきたような格好だ。
「おー、2人とも超可愛いじゃん!なんか雰囲気変わるねー。」
「そうかなー?」
悠君がそういうと結衣は頬を染めている。
そして、悠君と結衣が並んで私と潤君の前を歩き出した。