意地悪な彼氏




「う、ううん。ごめん。ボーっとしてた!」



「そうか。」



蓮光寺君は、無愛想だけど本当は良い人なのかもしれない。



「てかお前、思ったよりチビだな。」



前言撤回!!蓮光寺潤と言う男はただの口が悪いやつだ!!



「そんなことないよ!日本的には私平均だもん!」



私は158㎝だから平均くらい。でもこの学校は長身でスタイルが良い人が男子にも女子にも多くいから私が目立つだけ!



「へー。」



ニヤニヤしながら、私を見ている。もう!何なの?気にしてるのにー。遥斗も大翔もお父さんに似て背高いのに私だけちっちゃいんだもん。しかも笑わない人なんかじゃないし!イメージ壊れたぁ。



私がそれから話しかけられても無視し続けていると蓮光寺君も諦めたようだった。



チラッと横顔を盗み見る。これで、いつも笑ってて優しかったら今以上にモテるのに。



今も、歩いてるだけで若い女の子は振り向いて熱い視線を送っている。



ちなみに、私はそんな子たちから睨まれている。お願いだから勘違いしないでー。そんな私の願いも虚しく蓮光寺君に注がれている視線とは真逆の冷たい目が向けられている。



なんか私、損してる気がする…。



男の子からはこちら側に熱い視線が…。多分、前にいる結衣を見てるんだろう。結衣は可愛いからね。




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