意地悪な彼氏




「中村君って、歌うまいねー。しかも演歌。あんな曲どこで覚えたの?」


今は結衣が歌ってるので私の隣の空いてる席に中村君が座ってきたのだ。


「んー。これ歌ったらうけるかなって思って。」



「ふふっ、笑い追求しすぎー。」



2人で一緒に笑い合う。すると、少し離れたとこにいる蓮光寺君に睨まれていた。



中村君が気づかないように、蓮光寺君に向かって“べー”っと舌を出した。



蓮光寺君は、さっきより眉間のしわが増えている。



それから私は蓮光寺君の睨みを無視し、みんなとのおしゃべりに没頭していた。



クラスのみんなと仲良くなることができてメアドも交換した。



ちなみに、蓮光寺君とも…。



入学初日でこんなに仲良いクラスはあるのだろうか…というほど仲がよくなった気がする。




< 43 / 56 >

この作品をシェア

pagetop