意地悪な彼氏
嫌いなあいつとの再会
「ばいばーい!」
「うん、また明日ねー」
莉桜や中村君など、一般寮組と別れ、私と結衣は特別寮に入った。悠と蓮光寺君は外食するそうだ。
私と結衣は、学校の近くにあったスーパーでカレーの材料を買ってきた。
『チン』
エレベーターの音がなって自分たちの部屋がある階に着いた。
「てかお風呂どーしよっか。」
「二階の大浴場行ってみよーよ。」
「おっけー。初めてだしね。」
結衣と、そんな話をしていると私たちの隣の部屋の503号室の扉が開いた。
「おい、早く行こーぜ。」
「待ってよ。そんな早く急がなくても…」
そんな話が微かに聞こえてきて男の子が2人出てきた。
「「あぁあぁぁあぁぁぁ!!」」
私と結衣の声が重なった。
だってそこにいたのは、私の大っ嫌いな幼なじみ椎野木香澄だったから…