クラスメイト
「それで…
いつ転校生入ってきたんだ?」
昼休みになった。
修の席の周りには五人の男子生徒。いつも一緒に弁当を食べている仲間達だ。
そこで修は万を辞したように言った。
一時限目の休み時間も、二時限目も言った言葉。
今一番知りたい事。
自分が休んでいる間に、クラスメイトが増えているのだ。至極当然と言える質問。
そう。当然で、そして簡単な質問のはずだった。
「またその話かよ
もうそのネタいいから」
荒木が顔をしかめて言うと、周りの仲間達は苦笑い。
「お前等こそ、いい加減その悪ノリやめろって
本人がちゃんとあそこにいるんだから」
何となく馬鹿にされたようで腹が立った修は、左斜め前にいる黒髪の少女に視線を送りながら、強めの口調で言った。