泡沫眼角-ウタカタメカド-
朝起きて、メールを受信していることに気がついて、仰天した。
えっ、なにこれどゆこと?
メールを見ても浮かぶのは疑問ばかり。
とりあえずことのんが出かけることを考えているのだけはわかる。
噂の現場とは朝からニュースでやっている話だと思う。
【――多分1人で行きます。】
1人?
話せないことのんが、1人で?
恵は慌てて時計を見る。
大丈夫、講義まで余裕がある。
未だかつてないほどのスピードで準備。
慌てて食べるご飯にはどうしても時間がかかってしまった。
そして家を出て、電車に飛び乗り大学の最寄りで降りると、ニュースのせいか、駅はごった返していた。
メディアの力って凄いな……
じゃ、なくてことのんを探す!
波に乗って現場にたどり着いたところで、ようやく見つけた。